世界遺産 「150年の歴史に学ぶ!」

世界遺産「世界初!アルプスを越えた山岳鉄道」

ヨーロッパの中央にあるアルプス山脈に位置するゼメリング鉄道は、19世紀に開通し、地中海とウィーンを結ぶ重要な路線として活躍してきました。
その開通から現在まで150年以上にわたり現役であるというのは驚くべきことです。
当時の土木技術の粋が結集されており、その美しい景観も魅力となっています。

ゼメリング鉄道は、グログニッツ駅を起点にして馬車で1日かかっていた峠をわずかな時間で越えることができました。
そのため、多くの貨物輸送にも活躍しました。
また、険しい急斜面を克服するために設置された全長228mのカーブ橋や、美しい景観を意識した16の高架橋も見どころの一つです。

さらに、800mに及ぶ断崖絶壁の中を通るトンネルは、当時の技術力では最大の難所と言われており、手掘りで建設されたという逸話も興味深いです。
ゼメリング鉄道は、歴史と技術の融合が感じられる素晴らしい施設です。
150年以上にわたり現役であり続けていることは、その価値と長寿命を物語っています。

これからも多くの人々に愛され、世界遺産としての価値を守り続けてほしいと思います。